竹田駅 (京都府) (Takeda Station (Kyoto Prefecture))

竹田駅(たけだえき)は、京都府京都市伏見区にある、京都市営地下鉄と近畿日本鉄道の鉄道駅。

近鉄京都線と京都市営地下鉄烏丸線を直通運転する列車はこの駅から近鉄線・地下鉄線に入る。

なお、現在でこそ特急を除く全ての列車が停車する(一時期、近鉄京都線に設定されていた快速急行も停車していた)が、1988年に地下鉄京都市営地下鉄烏丸線が竹田駅まで開業するまでは普通列車しか停車しなかった。

利用可能な鉄道路線

京都市営地下鉄

京都市営地下鉄烏丸線(駅番号:K15) ※終着駅であるが一部列車が近鉄線へ直通

近畿日本鉄道

近鉄京都線

駅構造

ホームは2面4線の島式ホームで、2・3番線は地下鉄烏丸線と相互直通運転の列車が、1・4番線は近鉄京都駅発着の列車が使用する。
同一方向であれば近鉄と地下鉄は同一ホームで乗換ができ、近鉄特急に乗車する場合を除いて京都駅での乗換よりはるかに便利である。
しかし、地下鉄の五条駅以北から近鉄で遠方に向かう乗客が、着席(座席確保)目的で敢えて京都駅で乗り換える様子も見られる。

2・3番線の南方には2本分の引き上げ線がある。
2番線に到着した市営烏丸線の竹田止まりの車両は引き上げ線に入り、折り返して3番線に入線して国際会館行きとなる。

駅の北西に烏丸線の竹田車庫があり、2・3番線の北方で本線から分岐する入出庫線がある。

駅舎は北側と南側の2箇所にあり、いずれも橋上駅である。
また、北駅舎のすぐ南側を名神高速道路がオーバークロスしている。

自動改札機はオムロン製が設置されている。

特徴

京都市交通局と近鉄の共同使用駅であるこの駅は、京都市交通局の管轄駅となっている(相互直通開始前は近鉄の管轄駅であった)。
その関係上、自動改札機等の設備は京都市営地下鉄仕様となっており、Jスルーはそのまま自動改札機に通すことができない。
Jスルーカードを利用する際は、降車時は自動精算機にカードを通す必要があり、乗車時は予め自動券売機で切符に引き換えることになる。
スルッとKANSAI対応カードは両社局で共通利用が出来るため、そのまま自動改札機を通すことができる。

その他の施設や案内および駅名標も、基本的には地下鉄仕様となっているが、近鉄線ホーム(1・4番線)の列車案内ソラリーは近鉄仕様のものを使用しており(外観の色は異なる)、アナウンスも近鉄仕様となっている。
また、2番線からの地下鉄→近鉄の直通列車発車時には、地下鉄仕様のアナウンスに近鉄仕様の発車ブザーである。
近鉄奈良駅ゆきの電車は、1番線の列車案内では「奈良」、2番線では「近鉄奈良」と表記される(電車の方向幕は近鉄車・地下鉄車とも「奈良」)。

なお、地下鉄烏丸線・近鉄京都線とも京都駅を経由するが、当駅からの各社局の京都駅までの運賃は異なる(2008年4月時点では近鉄京都駅の方が安い)。
当駅以南から京都駅まで向かう場合にも両社の運賃の不整合が生じており、近鉄京都駅までの乗車券で地下鉄京都駅で下車しようとすると追加運賃が生じる(ちなみに京都市営地下鉄においてはこの他、京都市営地下鉄東西線山科駅・京阪京津線京阪山科駅において、直通運転対象との運賃不整合問題がある)。
なお、その回避策として、地下鉄線列車の当駅発車前に、運賃に関する車内アナウンスが放送されている。

利用状況

京都市営地下鉄

2005年度の1日平均乗降客数は 47,104人(近鉄京都線直通利用客を含む)。

近畿日本鉄道

2005年11月8日の調査結果によると、1日の乗降客は11454人。

近鉄の全調査対象駅(323駅、但し調査当時の数)中、68位。

京都線の駅(26駅、大和西大寺駅含む)の中では、12位。

京都府内の近鉄の駅(23駅)の中では、10位。
(近畿日本鉄道公式ホームページより)

駅周辺

京セラ本社(当駅から京都市営バスでおよそ5分)

京都府総合見本市会館(パルスプラザ)

京都市青少年科学センター

城南宮

安楽寿院

京都竹田郵便局

京都市立竹田小学校

京都市交通局竹田車両基地(駅の北西側)

伏見力の湯

名神高速道路京都南インターチェンジ

阪神高速道路8号京都線城南宮北出入口

深草バスストップ ※東へ徒歩300mほど離れている。
主だった高速バス路線が停車する。

京阪本線藤森駅 ※東へ直線で1.2km程度離れている。

バス

最寄停留所は、駅東口および西口の交通広場にある竹田駅東口と竹田駅西口となる。
以下の路線が乗り入れ京都市交通局、京阪バスにより運行されている。

竹田駅東口

京都市バス

京都市営バス横大路営業所81・特81号系統:京都駅行、中書島駅経由横大路車庫行

京都市営バス横大路営業所南5号系統:京都駅行

京都市営バス横大路営業所臨南5号系統:JR藤森駅、藤森神社方面循環

京都市営バス横大路営業所南8号系統:国道大手筋経由横大路車庫行

京阪バス

京阪バス山科営業所醍醐竹田線:醍醐北団地経由醍醐駅 (京都府)行

竹田駅西口

京都市バス

京都市営バス横大路営業所18・特18号系統:みぶ操車場前行、久我石原町行

京都市営バス横大路営業所南1号系統:桂駅東口方面

京都市営バス横大路営業所南2・特南2号系統:運転免許試験場経由長岡京駅東口行

京都市営バス横大路営業所南2・特南2号系統:樋爪口経由長岡京駅東口行

京都市営バス横大路営業所南3号系統:中書島経由横大路車庫行

京阪バス、京阪シティバス

京阪バス山科営業所醍醐中書島線:桃山南口経由醍醐バスターミナル行

京阪バス洛南営業所一般路線バス(京阪シティバス):淀駅行

歴史

1928年(昭和3年)11月15日 奈良電気鉄道京都~桃山御陵前駅間開通時に城南宮前駅として開業。
現在の竹田駅より、約350m南にあった。

1940年(昭和15年)4月1日 竹田駅に改称。

1963年(昭和38年)10月1日 奈良電気鉄道が近畿日本鉄道に合併される。

1988年(昭和63年)6月11日 京都市営地下鉄烏丸線(京都~竹田間)の延伸開業に伴い、旧駅舎より約350m北側の現在地に移転。
京都市営地下鉄管轄駅になる。
近鉄京都線の急行・準急停車駅に昇格。

1988年(昭和63年)8月28日 近鉄京都線と京都市営地下鉄烏丸線の間で相互直通運転を開始。

1998年(平成10年)3月17日 同日のダイヤ変更で新設された近鉄京都線の快速急行の停車駅となる。

2000年(平成12年)3月15日 烏丸線国際会館~近鉄奈良間直通の急行を運転開始。

2003年(平成15年)3月6日 同日のダイヤ変更により近鉄京都線の快速急行廃止。

2007年(平成19年)4月1日 PiTaPa使用開始。

乗り入れ車両について

京都市営地下鉄烏丸線の車両は京都市交通局所有(京都市交通局10系電車)と近鉄所有(近鉄3200系電車、近鉄3220系電車)の2種類3形式があり簡単に区別できる。

近鉄所有の車両(3200系、3220系)は近鉄京都駅発着の列車にも使用されている。
そのうち、3220系の2本は奈良・京都のペイント列車である。

近鉄京都・国際会館方面行きの近鉄3200系、3220系車両は、地下鉄烏丸線に入る列車と近鉄京都行きの列車の両方。
また国際会館方面行きの急行については、当駅で車両の行先表示が「急行 京都国際会館」から「国際会館」(種別表記なし。
3200系の場合種別幕は黒幕)に代わる。

隣の駅

京都市営地下鉄

■烏丸線

くいな橋駅(K14) - 竹田駅(K15) (- 近鉄線 新田辺・奈良方面)

近畿日本鉄道

京都線

■急行・■準急

東寺駅 - 竹田駅 - 近鉄丹波橋駅

■普通

上鳥羽口駅 - 竹田駅 - 伏見駅_(京都府)

[English Translation]